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寄言の宮

那須晴次『伝説の熊野』

下芳養

大神社(芳養王子跡)

 芳養王子は下養芳村の産土神である。古、神官があってある夜夢に東帯の神人告げていうに「我は今度泊りの鼻に寄れる神である。早く我を迎えよ」と翌朝神官そこに到るに一つの笏が流れ寄っていたので直ちに迎えて御神体とした。あるいは言う、笏の流れ寄った場所は今の川口に在る俎岩であると。神楽歌に曰う「よりこと菊の花しるしにしゃくしんよねが豊年でハリワドンドン」よりことは寄言である、菊の花は九月九日の祭日である、しるしにしゃくしんは験に笏、笏と杓子に通ずよねは米である、豊年を祝するにめでたい歌である。

 

(入力 てつ@み熊野ねっと

大神社(芳養王子趾):熊野の観光名所

2019.7.14 UP



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