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硯の大師

那須晴次『伝説の熊野』

大都川

 大都川村大字大谷と同村字大鎌との境に大谷坂と云う急な山坂があります。その中程に硯の大師と云う神様があります。ここには夏でも凍る様な冷たいい清い水があります。ここには二つの伝説がある。一つは弘法大師が諸国を巡礼する時にこの水で字を書かれたので硯の大師と云い、他の一つは坂を下りた所に土井の滝と云う大きな滝がある。昔ある人がその滝つぼの中にわがまを落として取りには入ったところが不思議や滝壺の中に青畳が敷かれてその上で美しい娘が糸をくっていた。そこでその娘の云うのにはここは人間の来る所ではない早く帰りなさい、これを土産にあげるからと云って、 硯箱をくれた。それからそこを硯の大師と云うのだそうです。

 

(入力 てつ@み熊野ねっと

2019.9.14 UP



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